最近は「SNSがあれば十分」という声をよく耳にします。実際、InstagramやLINEで予約が入ったり、日々の投稿でつながりを維持できていたりすれば、それで回っているように感じるのも無理はありません。
ですが、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
“あなたのことをまだ知らない人”は、どうやってサービスを探すのでしょうか?
SNSでは始まらない「探す」という行動
たとえば「肩こりがひどい」「癒やされたい」「エステに行ってみたい」と思ったとき、多くの人が最初にするのは何でしょう?
そう、Googleでの検索です。
実際、総務省の令和5年調査(通信利用動向調査)によれば、商品・サービスの情報収集手段として検索エンジンを使う人は82.5%。SNSは26.2%とかなり差があります。
つまり、SNSだけでは“探している人”の視界に入らない可能性があるということです。これ、少しもったいない気がしませんか?
比較される場面に出ていないかもしれない
たとえば「博多 フェイシャル おすすめ」で検索して、3つのサロンが見つかったとしましょう。
1つはきちんとしたWebサイトがあり、メニューや料金、施術内容、スタッフの顔、アクセス情報まで載っている。
もう1つはSNSしかなく、営業時間とキャンペーン告知が少しあるだけ。
どちらを選ぶか。
すべての人がWebサイトのある方を選ぶとは限りませんが、信頼感や比較のしやすさではWebサイトが有利になることが多いとは思わないでしょうか。
もしかすると、あなたのサービスも、知らないうちに「情報が足りない」という理由で比較の土俵に上がれていないかもしれません。
「今すぐ行きたい」人がいるとしたら?
もうひとつ大きな視点は、“今すぐ動きたい人”の存在です。
「ここ、よさそう」と思ったときに、
- 空き状況は?
- 予約方法は?
- 支払いは現金だけ?
こういった疑問にすぐ答えられなければ、その瞬間に離脱してしまうかもしれません。
SNSでは、こうした情報をわかりやすくまとめて表示するのが難しいことがあります。導線が弱ければ、せっかくの興味がつながらないまま終わるリスクも。
「届いていない人」が意外と多い?
たとえばInstagram。若い人は当然使っているだろうと思いがちですが、実は30代女性ですら利用率は6割台(ICT総研 2024年調査)。
つまり、SNSを見ていない人がまだたくさんいるということです。
「Webで検索」→「比較して検討」→「問い合わせ・予約」という流れは、まだまだ現役。
SNSだけだと、知らないうちに届けることすらできていない層がいるかもしれません。
Webは“押し売り”ではない
ここまで読んで「結局Webを作れって話か」と思われたかもしれません。
ただ、そういうことでもないのです。
Webは、SNSの代わりではなく、“もう一つの窓口”です。今のやり方がうまくいっているのなら、それは素晴らしいこと。でも、実は取りこぼしている可能性があるとしたら、どうでしょう。
最後に:ちょっとだけ視野を広げてみると
Webを持っていることで、
- まだあなたを知らない人に出会ってもらえるかもしれない
- 検討中の人に、ちゃんと情報を伝えられるかもしれない
- 行動しようとしている人の手を止めずにすむかもしれない
そんな「もったいないこと」を避けるためのひと工夫として、Webは有効な手段のひとつです。
もし、少しでも「そうかも」と思ったなら、今のやり方にちょっとだけ何かを足してみる時期かもしれません。