予約システムを比較するとき、まず確認するのは機能や料金ではないでしょうか。

予約できる件数はいくつまでか。

決済には対応しているか。

Googleカレンダーと連携できるか。

月額料金はいくらか。

どれも大切なことです。

各社の予約システムにはそれぞれ得意なことがあり、多店舗の予約を一括して管理したい場合もあれば、決済や顧客管理まで一つのサービスで行いたい場合もあります。

そのため、「どの予約システムが一番優れているか」という問いには、あまり意味がありません。

事業の規模や予約の方法によって、適したサービスは変わるからです。

bizstandでも、さまざまな予約サービスを比較し、実際の予約導線について考えてきました。

その中で気づいたのが、機能表や料金表だけを見ていると見落としやすいことがある、ということです。

今回は、その中から3つを取り上げてみます。

1.予約ページに何が表示されるか

無料でも利用できる予約サービスはたくさんあり、十分な機能を備えているサービスもあります。

一方で、無料プランでは予約ページに広告やサービス提供元の案内などが表示されることがあります。

事業者自身が使っている分には、それほど気にならないかもしれません。

「無料で使っているのだから、このくらいは仕方ない」と考えることもできます。

しかし、その予約ページを見るのは事業者だけではありません。

実際に予約するお客様も見ています。

WebサイトやLINEから予約ボタンを押して、それまでとは雰囲気の違うページへ移動する。そこに別のサービスの広告や案内が表示される。

予約ページも、お客様から見ればその事業者との接点の一つです。

だから料金や機能だけでなく、

「予約するとき、お客様にはどんな画面が見えるのか」

も、確認しておきたいポイントだと思います。

2.予約するために、どこまでお客様に操作してもらうか

もう一つ気にすべきなのは、予約時の会員登録やログインです。

予約サービスによっては、アカウントを作ることで次回以降の入力が簡単になったり、予約履歴を確認できたりします。

頻繁にそのサービスを利用する人にとっては、便利な仕組みです。

一方で、初めて訪れるお店やサービスを一度予約したいだけの人もいます。

その人にとっての目的は、予約サービスを利用することではありません。

そのお店やサービスを予約することです。

そのためだけに会員登録をして、パスワードを設定して、場合によってはメール認証まで行う。

これを負担に感じる人もいます。

もちろん、会員機能そのものが悪いわけではありません。リピート利用が多いサービスなどでは、会員機能は便利に働くでしょう。

大切なのは、自分のお客様にそこまでの操作を求める必要があるのかを考えることです。

会員登録を求めないのであれば、今度は入力の負担を減らすことも考える必要があります。

氏名、メールアドレス、電話番号など、本当に予約に必要な項目だけを入力してもらう。

スマートフォンであれば、端末やブラウザの入力補助を利用して、保存されているメールアドレスや電話番号などを候補から選べるようにする。

「会員登録させない代わりに、毎回たくさん入力してもらう」ではなく、そもそも予約に必要な操作をできるだけ少なくするという考え方もあります。

3.予約と自分の予定を、どう管理するか

これは予約するお客様ではなく、予約を受ける事業者側の話です。

予約システムを導入すると、予約は予約システムの管理画面で確認することになります。

一方、自分自身の私的な予定や用事などは、普段使っているカレンダーで管理している人も多いでしょう。

すると、

「予約は予約システム」

「自分の予定はカレンダー」

という二つのスケジュールができます。

予約件数が多かったり、複数のスタッフや店舗を管理したりする場合には、専用の予約管理画面が必要でしょう。

しかし、一人または少人数で仕事をしている場合はどうでしょうか。

10時からお客様の予約。

13時から外出。

15時から別のお客様の予約。

本来、この三つはすべて「今日の予定」です。

だったら、

同じカレンダーに全部入っている方が自然ではないか。

これも予約システムを考える中で、私たちが重視するようになったことの一つです。

予約が入れば、普段使っているカレンダーに予定が入る。

自分で予定を入れれば、その時間には予約が入らないようにする。

そうなっていれば、「予約システムの予定」と「自分の予定」を別々に管理する必要がありません。

Googleカレンダーなどを普段から使っている人であれば、予約システムを導入したからといって、新しいスケジュール管理方法を覚える必要もなくなります。

大切なのは、自分の事業に合っていること

ここまで挙げた3つは、予約システムの主要機能として大きく紹介されるものではありません。

しかし実際に予約する場面、予約を受ける場面を考えてみると、こうした小さな違いが日々の使いやすさにつながります。

一方で、必要なものは事業によって違います。

多店舗を管理したい。

複数のスタッフを細かく管理したい。

オンライン決済を使いたい。

高度な顧客管理やマーケティング機能も利用したい。

そうした場合には、それらを備えた高機能な予約サービスを利用する方が適しています。

反対に、予約するお客様には、できるだけ余計な操作をさせたくない。

予約と自分の予定は、ひとつのカレンダーでまとめて管理したい。

シンプルなほうがいい。

そう考える事業者もいるでしょう。

予約システムを選ぶときに大切なのは、機能の数を比較することではありません。

予約するお客様と、それを受け付ける自分にとって、どんな仕組みが自然なのか。

そこから考えてみると、自分の事業に合った予約システムを選びやすくなるのではないかと思います。

bizstandでは、既存の予約システムを利用した予約環境の構築に加えて、こうした考え方をもとに、独自の予約システムの開発も行なっています。

事業の規模や運用方法、お客様の予約行動に合わせて、適した仕組みを選ぶこと。

それが、予約導線を考えるうえで大切なことだと考えています。